エポキシ塗装タンクとの比較

他のスチール表面への塗装方式とは異なり、我々のガラスは830℃以上でスチールと融解結合します。その結果2つの原料が1つの複合材料(グラスライニング鋼板パネル)となります。

さらに驚く事は、我々の複合材料(グラスライニング鋼板パネル)が、ガラスの耐食性と同時にスチールの強さと柔軟性をもっていながら、よくあるガラスの脆弱性がほとんど無いという事です。これは、鋼板がガラス溶解後に冷やされる時に、スチールを曲げる時でさえ圧縮下に置かれるからです。ガラスは圧縮下でもっと強くなります。

この融解結合した複合材料(グラスライニング鋼板パネル)は、圧力を取り除き亀裂伝播を防ぐガラス組織を含む、まさしく一つの複合材料であるという特性を示します。

画像:光顕微鏡100倍で拡大された 「TRIFUSION」の断面図
光顕微鏡100倍で拡大された 「TRIFUSION」の断面図

より詳細にグラスライニング鋼板パネルのガラスとスチールの境界を観察すると(下の左側の写真)、ガラスとスチールが真に結合されて、高度に鍵型の境界を形成する事により、それら2つの構成部品同士が非常に強い物理的な結合をなしている事が分ります。

これに対して工場が利用するエポキシ塗装を同じ倍率で比較すると(下の右側の写真)、どれほどの大きな違いがあるかを見る事が出来ます。上の断面図は両方とも200倍の電子顕微鏡による拡大です。

画像:グラスライニングしたスチールとエポキシ塗装したスチール

典型的なエポキシ/スチール境界を間近で見ると、エポキシ/スチール境界部分が結合しておらず、気泡発生の潜在的原因となりうる塗装部分とスチールの間の隙間さえ見られます。

画像:典型的なエポキシ/スチール境界

これらの観察はガラスのスチールへの溶解結合は、エポキシのスチールへの塗装よりもはるかに密着性が優れているという実験結果を裏付けます。スチールからガラスを引き離す実験において、ガラスライニング鋼板パネルでは、ガラスがスチールから剥がされるよりも前の段階で、ガラスとガラス上の剥離用に取り付けた器具の間が先に剥がれてしまうほど、結合度が高い事を発見しました。現実面では、この事実はグラスライニング鋼板パネルが厳しい建設現場に耐え、研磨や化学的環境の中でも長寿命を実現する事を意味します。

その一方で、エポキシ塗装は工場で製造された時でさえ加工後しばらくの間硬化し続けます。その表面をコインの端でひっかくと、本来の脆弱性が明らかになります。エポキシ塗装されたパネルを扱う際には、多大な注意を払う必要があり、ほんのわずかな引っ掻き傷も液体の通り道となり、腐食の進行が防止できなくなります。ヨーロッパ市場において、エポキシ塗装タンク販売の初期段階の試みが商業的に失敗したのも驚きではありません。エポキシ塗装のようにを前提とした材料では、再塗装は必要不可欠です。また、いつどの程度必要になるのかを考えると、疑問が残ります。