DNA採取キット Oragene®・DISCOVER
Oragene® is a trademark of DNA Genotek Inc, Canada

Oragene®・DISCOVER(オラジーン ディスカバー/型番:OGR-600)は、唾液から高品質のDNAを簡単に採取できるキットです。 唾液を採取するだけなので、安全かつ簡単にDNAを採取することができます。 このキット一つで、DNAの採取、長期室温保存を行うことが可能です。 またOragene 精製溶液(別売り)を使用することでDNAを抽出、精製することもできます。
綿棒による口腔内細胞や爪、毛髪からでは十分な量のDNAを回収できない、DNA回収のための血液提供の合意が得られにくいといった臨床遺伝研究、検査、難病・遺伝患者だけでなくその血縁者を含めたコホートスタディに携わる研究者の方々にもお勧めいたします。
お子様からお年寄りまで安全にご利用頂けることから遺伝子判定といった、コンサルティングサービスにもご利用頂いております。
協同インターナショナルはOragene®・DISCOVER(オラジーン ディスカバー)の日本輸入販売元です。
*本キットは研究用試薬です。
関連製品
DNA採取キット Oragene(オラジーン)の特徴
- 血液採取のように体を傷つけず、非侵襲的に唾液検体を採取するのでDNA検体の提供が得られやすくなります。
- 唾液を採取するだけなので、安全かつ簡単に採取することができます。
(血液採取ができない方、遠方にいらっしゃる方からのDNA回収が容易になります。) - 2mLの唾液から約110μg(データ中央値)の高純度DNAの採取・抽出・精製が可能です。
※DNA量には個体差が生じます。 - DNA採取、保存、抽出、精製が行えます。(精製溶液は別売りです。)
- 唾液に含まれている白血球細胞由来のDNAを主に採取します。細菌のDNAの混入割合が少なく、遺伝子解析(PCR、SNPs解析、マイクロアレイ、HLAタイピング、次世代シークエンサー、全ゲノム関連解析など)に利用できます。
- 室温で唾液を数年間保存することができます。
(郵送で検体が送れ、保存コストがかかりません。長期間4℃冷蔵での保存はお勧めしません。室温又は凍結して保存してください。)
※Oragene のチューブは凍結環境には対応しておりませんので、凍結用のチューブなどに移して保存してください。 - キットの保存溶液により、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化できます。
使用用途
- 非侵襲的な唾液採取による、安全かつ簡単なDNA採取
- 高純度かつ十分な量のDNAの採取・長期室温保存
- 臨床遺伝研究、検査、難病、遺伝患者等のサンプリングプロジェクト、コホートスタディ
- 遺伝子判定コンサルティングサービス
DNA採取方法の比較
血液 | 口腔内 | |||
---|---|---|---|---|
採取方法 | 血液採取 | スワブ | マウスウォッシュ | Oragene®・DISCOVER (OGR-600) |
侵襲/非侵襲性 | 侵襲 | 侵襲 | 侵襲 | 非侵襲 |
室温での安定期間 | 数日 | 数日 | 数週間 | 数年 |
細菌由来のDNA混入割合(中央値) | 1%未満 | 90%以上 | 60%以上 | 11.8%程度 |
DNA収量(中央値) | 30µg/1mL血液 | 2µg/スワブ | 35µg/10mL | 110µg*/2mL唾液 |
抽出DNAの分子量 | >23kb | >23kb | <23kb | >23kb |
室温での輸送 | 不可 | 可 | 可 | 可 |
キットのオーダーメイド対応 | 不可 | 不可 | 不可 | 可 |
* 110µgはOragene用精製溶液prepIT・L2Pを使用し、1本のOGR-600(唾液 約2mL + 保存溶液 1.9mL)全てを精製した場合の中央値です。
上の表では血液採取やスワブ・マウスウォッシュなどよく利用されるDNA採取方法と比較しています。
体を傷つける事なく大量のDNAを採取することが可能で、設備投資の必要がない室温で長期保存できる事が特徴です。
従来の手法では数週間だった室温での安定期間は、Orageneにより数年まで可能となりました。
またオーダーメイド対応が可能な為、遺伝子研究者様の他、最近ではインターネット業界、家電メーカー、健康食品メーカー、化粧品メーカーの方々よりお問い合わせ頂いております。
ポスト投函で検体を送付できるため利便性が高く、遺伝子情報に基づく遺伝子判定コンサルティングサービスを展開される方にお勧めです。
DNA採取キット Oragene®・DISCOVER
Step1 唾液を採取
以下の1~5の手順に従って唾液サンプルを採取するのに約2~5分を要します。

(1)下図に示してある位置(本体にはFILL TOと表示)まで唾液を入れます。(泡は唾液量として見なしません。)

(2)容器を垂直に持ち、保存溶液入り漏斗キャップを閉めます。閉めると保存溶液と唾液が混ざります。

(3)容器を垂直に持ち、漏斗をチューブから外します。

(4)小キャップでチューブをしっかりと閉じます。

(5)軽く5秒間程度攪拌します。
市販の精製溶液を使用し精製します。
参考データ集
Step2 検体を保存する
参考データ集
Step3 検体を精製する

- 検体(唾液)を採取後
- インキュベート後精製溶液を加える。
- 遠心分離で不純物を取り除く。
- エタノール沈殿でDNAを回収
- PCR、シークエンス、SNPタイピングなどの実験へ
Orageneにて唾液を採取し、24℃、37℃、50℃の温度下でそれぞれ0日、61日、187日間保存した後のDNA精製の結果

参考データ集
- 自動精製装置
Step4 Orageneで得られたDNAを実験に応用する
参考データ集
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唾液に含まれる細菌/ウイルスDNAの採取、室温保存に

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説明文 | 唾液からDNAを採取、保存するキットです。室温で数年間保存が可能です。 |
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